ローテーションルール

※前年度から変更がある箇所は赤文字にて表記しています。
ローテーション・ポケットビリヤード 競技規定

【第1条】[バンキング]
(1)ボールの位置はヘッドライン内とし、レフリーの合図で同時に行なうことが望ましい。

(2)ボールの位置がヘッドレールより近い方をバンキングの勝者とする。尚、ボールがポケット内に止まった場合も同様とする。
〔補足〕バンキングの結果、両プレイヤーのボールがヘッドレールから等距離にある場合、レフリーの判断に基づいてやり直す事。

(3)ボールがスクラッチ、またはロングラインを超えた場合は負けとなる。尚、両プレイヤーともこのような状態になった場合は、やり直す事。
〔補足〕バンキングは必ず反対側のクッションに当てなければならない。尚、ロングラインを越えない限り、クッションの入り方及びその回数等については特に規定しない。

【第2条】[ブレイク]

(1)オープニングブレイクはバンキングの勝者が選択できる。

(2)2ゲーム以降のブレイクは最後のボールを入れて手玉をヘッドライン内に戻し、その位置からブレイクする事。手玉がヘッドライン内に戻らなかった場合は相手プレイヤーにブレイク権が移り、ヘッドライン内の自由な位置からブレイクすることが出来る。

(3)ブレイクする場合の手玉の位置はヘッドライン内とし、最初に1ボールに当てる事。

(4)ブレイクにおけるセーフティショットは一切これを認めない。
〔補足〕セーフティーショットを行なった場合、相手プレイヤーは立て直してブレイクする事が出来る。

(5)ブレイクはノーコールショットとする。
〔補足〕コールショットゲームにおいても、ブレイクだけはノーコールとし、ポケットされたボールは得点とする。

(6)コールショットゲームでブレイク時にファールとなった場合の対応。
①スクラッチ及びボールが場外へ飛び出した場合は相手プレイヤーと交代し、コールショットにてゲームを進行する。1ボールに最初に当たらなかったり、ノークッションの場合も同様とする。
②手玉がラックしたボールに全く当たらなかった場合も、ブレイク権が相手プレイヤーに移行する。2ラック目以降は相手プレイヤーがブレイクし直すか、又はファールとして1ボールをセンタースポットに置いてプレイすることが選択できる。

【第3条】[ファール事項]

(1)手玉が第一的球に最初に当たらなかった場合。

(2)手玉が第一的球とボールに同時に当たった場合。

(3)手玉が第一的球に当たったとしても、その後いずれのボールもクッションに当たらなかった場合(ノークッションファール)
〔補足〕的球がクッションタッチしている場合も同様とする。

(4)スクラッチした場合。

(5)ボールに触れた場合。
〔補足〕①的球をポケットした後で、まだボールが動いている状態で触った場合もファールとする。特にゲームボールをポケットに入れてから動いている手玉に触れた場合もファールとする。
②故意に的球に触れたり、ショットした場合はそのゲームを失う。

(6)ボールがテーブル外へ飛び出した場合。
〔補足〕飛び出したボールが第三物体(天井/蛍光灯/チョーク等)や、レフリーあるいは第三者の身体に当たってテーブル内に戻った場合もファールとする。

(7)手玉を2度以上撞いた場合。(クッションリクも含む)
〔注〕試合によっては(8)のダブルヒットが適用出来る場合がある。

(8)手玉と的球の間隔がチョーク1個以内であれば全ての場合においてダブルヒットのコールをする。但し、ダブルヒットを行なうプレイヤーは事前にレフリーに確認を取らなければならない。以上の場合はセーフとする。
〔補足〕レフリーに確認せずにダブルヒットを行なった場合はファールとする。また試合によってはダブルヒットが不採用の場合がある。

(9)意図的でないキューミスショット及びミスジャンプはセーフとする。

(10)ボールがクッション及びレール上に停止した場合。

(11)ショットの際、床より両足が離れた場合。

(12)ブレイク及びプレイ中ボールが割れた場合の処置は、最も大きな破片をボールとみなし新しいボールをその位置に置いてプレイを続行する。
〔補足〕①手玉の最も大きな破片が場外またはポケットインした場合はファールとする。
②的球の最も大きな破片が場外の場合ファール、ポケットインの場合はセーフとする。
③キューの一部(タップ/先角等)が破損してボールに当たった場合はセーフとする。

(13)3ファールルールが適用される。プレーヤーが連続3回ファールした場合は相手プレーヤーは【第4条】[ファール事項への対応]に加えて手玉を自由な位置に置いてプレイを再開出来る。
〔補足〕レフリーはプレーヤーが連続で2回ファールをした際に「連続2ファール」である旨をプレーヤーに宣告しなければならない、2ファールの宣告が無い状態で3ファールとなった場合は2ファール状態のままとする。

(14)ショットクロックが採用されている試合でタイムアップとなった場合はファールとなる。
〔補足〕試合によってはエクステンション(延長)が採用される場合があるので確認する事。

【第4条】[ファール事項への対応](以下の4項目より1つ選択)

(1)現状のままプレイする。

(2)手玉をヘッドライン内の自由な位置に置いてプレイする。

(3)的球をフットまたはセンタースポットのどちらかに置いてプレイする。

(4)(2)と(3)を併用してプレイする。
〔補足〕ファールへの対応は一度コールしたら変更できない。

【第5条】[コールショットゲーム]

(1)コールショットゲームにおいて、ノーコールでポケットされた的球はフットスポットに戻さなければならない。
〔補足〕フットスポットが他のボールによって妨害されている場合、そのボールの後方に密着させて置く事。その時、ボールの中心がロングライン上になるようにする事。二個以上のボールを戻す場合は、番号の小さいボールより順次後方に密着させて置く事。

【第6条】[ローテーションゲームのやり方]

①1番ボールから順番に当てて的球をポケットし、そのボールの番号が得点となって加算され、決められた点数に早く達したプレーヤーを勝ちとする。
②ノーコールショットゲームとコールショットゲームがある。コールショットゲームではプレーヤーは必ず「コール」を行い、レフリーの復唱を確認してからプレイすること。
③コールショットゲームにおけるコールの種類は「ポケットする球番号とポケット指定」「セーフティー」の2種類とし、プレイヤーはショットを行う前にいづれかをコールする事。
「ポケットする球番号とポケット指定」の場合は指定した球が指定したポケットに入らなければいけない。違うポケットに入った場合はフットスポットに戻してプレーヤー交代となる。指定した球が指定したポケットに入れば同時にポケットされた他のボールも有効となり、プレーヤーの得点となる。
「セーフティー」は的球をポケットしに行かない場合にコールする。この場合、セーフプレーであればプレーヤー交代となり、的球がポケットされたとしても得点にならずにフットスポットに戻す。

(1)測定の目的をもってテーブル上に目標をしるしたり、また目標となる 物体を置いてプレイする事は出来ない。
〔補足〕ボールなどの物体を使って、クッションとの間隔を測定する事もできない。

(2)不可抗力によってボールの移動があった場合、プレイヤーがショットすればそのプレ
〔補足〕プレイヤーが構えている時、第三者による不可抗力などによってショットした場合、及びプレイヤーのショットにによって場外に飛び出したボールがテーブルヘッド上に戻り他のボールに当たってボールの移動があった場合も含む。但しボールの場外飛び出しはファールであるからプレイヤーは交代しそのままの状態でプレイを続行する。

(3)不可抗力によってボールの移動があった場合でも、プレイヤーがショットする前であれば元の状態に復帰してプレイを再開する事。
〔補足〕元の状態に復帰できない場合はそのラックを無効とし、ブレイクからやり直す事。但し、ブレイクは当該ラックのブレイカーが行なうものとする。

(4)プレイヤーは競技中、他のプレイヤー及びギャラリーに助言・指導を求める事は出来ない。

(5)プレイヤーは競技中、場外へ退出する事は出来ない。止むを得ない事情がある場合は相手プレイヤーの了解を得た上でレフリーがこれを判断する事。
〔補足〕受付、並びに試合開始時間に遅れた場合は、不戦敗になることがある。

(6)レフリーの判定に不服がある時は、即座(プレイ直後)にその旨を申し立てなければならない。

(7)競技中、スポーツマンシップに著しく反する行為のあるプレイヤーに対し、大会役員はその権限においてプレイヤーに退場を命ずる事が出来る。

(8)プレイヤーは競技中、試合進行を著しく遅らせるような行為をしてはならない。

(9)ボールがなんらかの理由でカップ内に止まった場合、そのボールの中心の位置によってポケットされたかどうかを判断する事。

(10)ファール時にポケットされたボールを所定の位置に戻さずにゲームを進行してしまった場合はそのままの状態でプレイを続行する事。
〔補足〕ゲーム中のスコアにおいて、途中の得点を過って書き漏らした場合はレフリーと選手の三者によって協議し、どちらの得点か確認する事。確認できない場合は、そのままのスコアでプレイを続行する事。

(11)本規定に別段規定なき事は、大会を主管する競技役員等で協議し、臨機応変に対応する事。